モノ創りで国造りを

ハード/ソフト問わず知見をまとめてます

iOSアプリゲーム20本出してみて。 気になる収益は?

プログラムについてほぼ無知だったにもかかわらず
2014年から4ヶ月に渡りiOSアプリを20本リリースした私のアプリ開発方法について
特に需要はないと思いつつも思い出に浸りながらダラダラ書いてみる。

そうだ、アプリを作ろう

2013年にハードウェアエンジニアとして絶賛製品開発中だった私は
製品上市後に路頭に迷うこととなる。
上市した製品があまり売れず、次の開発が頓挫した為である。
とにかく暇で、技術力も向上せず、このままだとヤバイと思い始める。
このまま会社にいても良いことなさそうだったので
自分の力で金稼ぎをしようとiOSアプリ開発を試みた。
当時はフラッピーバードなるレジェンドゲームの話題がiOSアプリ開発業界を席巻していたこともあり、
これなら俺もすぐに億万長者になれる!と意気込んでいた。

まずは参考書を読もう

アプリ開発をするにしても、何から手をつけて良いかわからん!
ということでアマゾンで良さげな書籍を探す。
見つけたのはこれ(の古いバージョン)。

やさしくはじめるiPhoneアプリ開発の学校 【iOS 7.1対応版】

やさしくはじめるiPhoneアプリ開発の学校 【iOS 7.1対応版】

今思うと内容は浅くて、これだけではゲームは作れないけど
アプリ開発というかXcodeの基本を把握するには十分だった(私のhidden使いまくりな性質はここから来ている)。

とにかく作ってみる

開発当時の私は、クラスの概念すら分かっていなかった為、 ネットで調べても、いまひとつ理解し難く何かと大変だった。 *変数とか関数とか配列については分かっていたつもり。
初めて開発したアプリは、ゲームではなく目覚まし時計アプリ。
予め設定した時刻にバイブレーションがなるとともに、画面に計算が表示される。
計算問題を解かないとバイブが解除されないという今思うと割と面白いアプリ。
残念なことに、iPhoneはホームボタン押せばアプリのバイブが解除される仕様だった為
計算問題を解かなくても解除できるという意味のないアプリだった。

次に開発したのが、Make10。良くある数字のゲーム。
このアプリでXcodeのボタンとか画像の変換とか、ゲームセンター対応とか色々学んだ。

この段階ではまだ時間による画面の遷移は使用しておらず
次のゲームからTimeIntervalによる時間遷移を基本としたゲーム開発を開始した。

この時点でカジュアルゲーム開発に必要な要素は全て学び、 あとはアイデア次第で金稼ぎができるという段階に入った。

それからほぼ毎週1,2本はアプリをリリースしていた。
プログラムが楽しいのと、自分の努力が自分の収益に直結するというのが、
モチベーションに直結した。

アプリ開発で一番厄介なこと

アプリ開発において一番の問題は絵を描くことだった。
問題は多くのプログラマーがそうであるように、私も絵を描くのが苦手で嫌いでとにかく嫌だった。
時間をかけてもイメージしたものが作れず結局は中途半端なもので我慢することを繰り返していた。
これは結局解決されず終いで、未だに絵を描くのは嫌いだ。

気になる収益

アプリを作ればすぐにでも億万長者になれると思っていた私の浅はかな考えは、 数本リリースすることで見事に砕け散った。
DL数は一向に増えず、広告収入は数円/日程度にしかならなかったからだ。
結局、アプリを20本リリースした私の収益は1年間で24,800円だった。

これは合計の売り上げで、ここからApple develperへの支払いやアプリ宣伝のための実費用を差し引きすると
概ね±0円といったところか。

その後

本業が忙しくなったこともあり、アプリ開発は最初の数ヶ月以降は行なっていない。
しかしなんとなく勿体無いという理由で、apple developerへ再度契約しアプリは売り続けていた。
その結果、開発しなくてもその翌年の収益は20,000円程度になっていた(アプリ1つあたり1000円/年の収益)。
ここから察するに、毎週くだらない、ろくに売れもしないアプリを開発し続けることは
小遣い稼ぎにはもってこいなのでは無いか
毎週1本のアプリを作り続けていれば、今ごろはアプリ数200個で年間収益20万円ほどになっていた計算になる。
そのうち一つでもそこそこのあたりがあれば、ひょっとしたらアプリだけで飯食えたかもしれない。

アプリ開発のススメ

ゲームショップにおいてあるゲームは、誰かが買えばなくなるし、お店がつぶれてもなくなる。
一方、iOSアプリに限らず、一度開発したアプリは永遠に削除されない。
これはソフトウェアの最大の強みであり、個人開発者にとっては最大の励みだ。
ここ数年でiOSアプリを取り巻く環境は大きく変わった。
iPhoneiPadのサイズは年々変化するし、プログラミング言語も変化した。
それでも日本国内でのiOSシェアは変わらず今後もiPhoneの優位は変わりそうにない(iPhoneXsで落胆した人は多そうだけど)。 久しぶりにiPhoneアプリ作ってみようかな。