モノ創りで国造りを

ハード/ソフト問わず知見をまとめてます

貧富の差について思うこと

レディースデーは良い制度

レディースデーや女性割引の本来の目的は、
バーなどで女性客を増やすことで女性目当ての男性客を増やし、
お店が利益を得るためのものです。
現在ではお酒など関係なく女性割引がある店も見かけますが、
女性は平均収入が男性より少ないため、致し方なしな面があります。

シルバー割引は納得できない

レディースデーは良いとして。 私が許せないのはシルバー割引です。
ふざけたシステムでだなと思います。
戦争にいって命かけて戦ったようなおじいちゃん割引なら、私はむしろ歓迎しますが
今のシルバーって金持ってる人ばかりです。

金持ってる人に媚びを売って、
その分の減益分を金のない若者から取るつもりなのでしょうか。
そんなことをして、貧富の差がますます広がるのではないでしょうか。

日本は貧富の差を助長する制度ばかり

私事で恐縮ですが、私はかつて大企業に勤めていました。
福利厚生はそれほど良いものはありませんでしたが、
そこには生命保険、自動車保険などの団体割引があり
保険料が一般の方の25%引きになっていました。 住宅ローン金利も一般の方より低めでした。
大企業の社員は給料が良いにも関わらず、出費も抑えられるということで
その恩恵にあやかる身でありながら、これは貧富の差の拡大を助長すると思い
強い違和感がありました。

各保険会社や銀行が金持ちに媚びた結果、そうでない方がより一層出費を増やすことになっています。
シルバー割引と同じ構図です。

誰も悪くないのに、みんなに悪影響

さて、悪いのは誰なんでしょうか。
シルバー割引を行う店や、大企業に営業をかける保険会社や銀行が悪いのでしょうか。
もし店Aがシルバー割引を行わなかったら、他のシルバー割引を行う店Bに客を取られてしまいます。

各店舗が利潤の追求をした結果、いずれはゲーム理論におけるナッシュ均衡に落ち着きます。
それが貧富の差を助長する結果になってしまうのです。
つまり各営利団体が利益を追い求める以上は 、貧富の差は自発的には決して埋まりません。

貧富の差をどう解消するか

貧富の差を解消するには、強制力をもった外的な力が必要です。
法律でシルバー割引禁止にするとか
法律で団体割引禁止にするとか
多少社会主義的ですが、そういう力が必要なのです。

ちなみに会社の長時間労働問題についても似たような議論になりますが、
こちらは労働者が利益追求することを考慮すると、
さっさと転職するということが選択肢にあがるので、
ナッシュ均衡には落ち着きません。
シルバー割引の場合は、お店側もお客も利益を得る・恩恵にあやかれるため、
ナッシュ均衡に落ち着いてしまいます。

政府のコネは悪

最悪なのは、外的な強制力を持っているはずの政府・政治家が、利潤追求するケースです。
東京五輪の佐野健二郎問題はまさに悪例です。
工事の受注なども、我々の見えない所で貧富の差を助長するようなやりとりが行われているかもしれません。

個人でできる貧富の差の解消

強制力を持った外的な力は、法律や政府だけでなく我々自身も持っています。
佐野健二郎問題で、日本がオリンピックの舞台で大恥をかくという最悪の事態を免れたのは
我々衆人環視の力によるものです。
例えば、
シルバー割引の店は、若者間で共有して(仮にシルバー割引やめても)立ち入らないように促すとか
浅いけどとても広いコミュニケーションの力を持つ若者たちで、強く抗議していく事も十分に可能です。

がんばれ、日本!